採用の活性化と新しい面接

株式会社サンセイ CSR(企業の社会的責任)

平成21年2月20日 祝賀会スピーチ

皆さんこんばんは
本日は会社創立48周年記念祝賀会にご出席いただき感謝申し上げます。 昭和36年に産声をあげた会社は幾多の試練を乗り越えてまいりました。これもまた、皆様とお客様のご支援があって今日があると実感しております。 改めて皆様には御礼申し上げます。

昨年の10月以降日本経済は金融危機の影響から製造業を中心とした急激な不況に突入しました。派遣社員・季節社員をはじめ正規社員のリストラが進んでいます。 また、この不況の底は来年の6月ごろではないかとエコノミストは予想しています。 私自身もどうなるのか全く想像がつきません。
全く頼りない話ですが・・・

私どもが所属しているビルメンテナンス業界では、製造業の派遣事業に進出した企業のほとんどが契約を解除されています。 また、本業の清掃、設備、警備については、外資系金融機関やIT関連のテナントが抜け仕様がダウンして契約金額が下がったところや、製造系の会社で清掃業務を自社で賄うようになった会社が出てきています。

しかしながら、この業界の景気との関係は「好景気の時は最後に、不況の時は最初に影響が出る」と言われてきていましたが、何ともはっきりしていない状況です。 当社でいえば、昨年8月から始まった1月までの上期の実績は売上予算で100.2%粗利益予算で103.3%の達成率でしたが、1月単月だけ見ますと売上予算は95.7%粗利予算では85.6%となっています。 2月以降どのような展開になるか、市場の先読みと先取りをして対応していこうと考えています。

さて、今までも何度かお話していますが、私たちの仕事はサービス業です。私の考えるサービス業はお客様が抱く問題を解決し、喜びなり満足を提供する仕事です。 人は自分が感じたストレスを解決する手段として、それを誰かにぶつけることがあります。

当然ぶつけられた方は、その相手のストレスのエネルギーを受けて一緒に悩むことになるでしょう。 私たちサービス業のプロはここに出番があります。 問題を抱えたお客様の為に、私たちがその問題を替って解決するのです。そのために私たちは、常に頭を全回転させ、八方に気を配って対応するのです。サービスとはそのようなものです。

サービス業に携わる者として一番大切なことは挨拶です。 今はもう亡くなりましたが、田中たけさんという従業員がいました。彼女はNHKがまだ内幸町にあった時から私たちの会社に勤務していました。私は、彼女の仕事に対する評価を何人ものお客様から何度も聞くことがありました。「彼女の挨拶は気持ちがいい」という内容です。ほかの社員も同じように元気な挨拶はしているのですから、なぜ彼女が特別なのか不思議でした。 理由が分かったのです。彼女の挨拶は型通りの挨拶ではなかったのです。挨拶の中に相手に対する気遣いなり思いやりの気持ちが含まれていたのです。その気持ちが相手に伝わるから「気持ちがいい挨拶」という言葉になって返って来ていたと思います。

私は、会社の到達目標を「安心と信頼」というスローガンに定めていますが、まさしくそのスタートは「気持ちのいい挨拶」が原点と考えています。  ところが、この言葉を発しての挨拶がだんだん出来ない世の中になって来たように感じています。恥ずかしいのでしょうか。面倒に感じているのでしょうか。それとも必要性を感じていないのでしょうか。私には理解ができません。体育会系の運動部で育った人間として、この挨拶抜きでは生活できませんでしたからなお更です。

私は人一倍自尊心(自己の存在や在り様を尊重し大切に思う心)今の言葉で言うとプライドの高い人間でした。しかしながら、これまで色々なことで打ちのめされ、ボロボロになりましたが、周りの人たちによって何度も助けられてきました。今ここにいる皆さんが居て、自分がいると感じことができるようにもなりました。今では、他尊心(他の人を敬う心)を持つことが最も大切なことと感じています。人は自己実現欲や自己欲求欲が高いのは当たり前ですが、人は一人では生活なり仕事は出来ません。自尊心を大切にするならば、他尊心をそれ以上大切にすることが必要と感じています。

先ほども申し上げましたが、サービス業に携わる者として一番大切なことは挨拶です。 それも「気持ちのいい挨拶」です。どのようにすれば出来るか?それは、挨拶する相手に対して好意と尊敬をもって挨拶をすることではないでしょうか!

ますます、世の中は疲弊していく状況ですが、サービス業のプロとして、接客業のプロとして「気持ちのいい挨拶」を励行することで、お客様との「安心と信頼」の絆は深まり「お客様から必要とされる企業」として次代に向けて躍進する布石になることと確信しています。

最後になりますが、本日の式典及び祝賀会の為に活躍してくれた本社の若手の皆さんありがとう。

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